遅くまで元気に働く看護師への憧れ

新人看護師は周囲に頼りになる先輩を見つけられると安心して働けるようになり、知識やスキルも教わりながら伸ばしていきやすい。現場を見渡して気づくのが夜遅くまで元気に働いている看護師であり、憧れの先輩として見ることがよくある。

新人のときには遅くまで働くと体力的にも精神的にも限界と感じてしまうことも珍しくはない。その状況下でなお元気な姿を見せていると憧れるのももっともなことだろう。疲れているときに仕事を手伝ってくれたり、心配や不安の相談をすると親切に対応してくれたり経験をすると憧れが尊敬に変わることも多い。

概して面倒見が良い人が多いのが遅くまで元気な人の特徴だが、必ずしも全員に該当するわけではない。いつも遅くまで元気そうに働いているから、いざというときに頼りにしてみようと考えていると肩透かしを食う場合もある。実際に頼ってみるとあまり取り合ってくれない人もいるからであり、幻滅してしまうことになるだろう。憧れの先輩だと思っていたからこそショックが大きく、いたたまれない気持ちになってしまう場合もある。頼れるほどの人かどうかはよく吟味しておくことが大切であり、元気だからといって頼りにしても大丈夫だとは判断しない方が無難だろう。付き合いが長くなってくるとその事情もよくわかるようになるが、まだ新人として職場に来て間もないときには憧れの先輩だと感じたとしても、頼りにするときには一歩踏み留まるのが大切になる。