憧れの先輩とのギャップを埋める難しさ

職場に憧れの先輩を見つけられるのは幸運なことであり、日頃から様々なことを教わったり、仕事ぶりを盗み見て自分が成長する糧としたりすることができる。何とかして頑張って追いつこうという目標にすることもできるのが憧れの先輩がいるメリットだろう。

しかし、いくらその先輩のように働けるようになろうと目指しても追いつけないことが多い。たとえ年齢差があまりなかったとしてもギャップを埋めるのが難しい場合が多いからである。ギャップがむしろ開いていってしまうことすらあるのには留意しておくと良いだろう。

現場で輝いて見えるような看護師は人一倍努力をしていて、自分がいくら努力をしても容易にはギャップを埋められないのである。確かに最初のうちは基礎的なスキルを身につけていくだけでだんだんとギャップが埋まってきているのを実感できるかもしれない。しかし、簡単に習得できるスキルが一通り揃ってしまうと、その先輩独自の能力の真似をして体得する必要が生じる。それが困難になってしまって結局はギャップが埋まらないのが一般的である。看護師として参考にする相手だという理解をしておくのが望ましい。その姿から学べることは多いのでいつも目を配っていることは大切だろう。しかし、決して追いつけるものではないという覚悟を持っておき、たとえ追いつけなくともめげないことが重要になる。追いつくのは険しい道になるため、それよりは自分なりの道を歩んだ方が良い可能性もある。